ヒト以外には興味のない僕等
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ペットを飼っている人にとっては、気分が悪くなる内容だと思います。すみません。それなら読みたくないと思った方は、閉じてください。
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つくづく、ヒトは人間以外の生物を都合のいいように操作をしたがる動物だと思う。
ずーっと思っていたことだけど、最近ペットに関する記事を書く機会があって、改めて実感した。
喋ることができないって、怖いね。
本当の「ネコの気持ち」はどこ?
いま、実家では猫を飼っている。
台風の日、ゴミ屋敷で瀕死状態になっている猫を発見して、可哀想だからと引き取ったらしい。
それだけ弱っていた猫も今では元気にしている。
最近は、避妊手術を受けたらしい。
避妊手術は病気の予防やストレス低減のために受ける。
ゴミ屋敷で瀕死状態になっていた猫にとっては、人間に世話をしてもらって幸せだろう。そうに違いない。
ただ、本当に幸せなのかは猫しかしらない。
喋れないから。人間だったら嫌なことは嫌と言うことで意思を伝えることができる。
どれだけ、人間が猫の気持ちを分析したところで、本当の気持ちは猫にしかわからない。
鳥かごの中で生きて死ぬ命
そんなことを考えるようになったのにはきっかけがある。
ある日、天からセキセイインコが僕の家の前に舞い降りた(比喩ではなくマジで)。
その経緯は謎。どこからやってきたのか見当もつかない。
当時の僕は小学生。インコが可愛かったものだから親に「飼いたい!」と言ったら、本当に飼うことになった。
この子が家に毎日いると考えると嬉しかった。
ただ、、嬉しかったのもつかの間、命を飼うことの大変さを知った。
エサ・水の交換、糞の掃除、鳥かごの掃除、爪切り、、などなど、やるべきことがたくさんあった。
「面倒くさいな」と思った僕は、インコの世話を全部親に任せっきりにしてしまった。
ヒト以外の生物の寿命は短いもので、インコは僕が中学生のときに亡くなった。
学校から帰ってきて、鳥かごをみても、いつもの姿が急になくなってしまった。
お母さんが、柔らかいタオルに包んでくれていた。
そのときのインコの顔は今でも忘れられない。
生物はいずれ死ぬことを知った。
頭ではわかっていたけど、実感した。
安らかに眠るインコをみて、この子の命を僕なんかが握ってしまったことに申し訳なさを猛烈に感じた。
僕の軽はずみな発言でこの子の生活を無駄にしてしまったことを謝りたくても、そんなことを言っても許してくれるわけがなかった。
虫に歌があるなら何を叫ぶのだろう
虫に歌があるなら何を叫ぶだろう
「平和の解放」の歌を世界に響かせてるだろう
鳥籠の中で終わりを迎えた「自由」は僕になんて言うだろう
これはSEKAI NO OWARIの「虹色の戦争」という曲の歌詞の一部。
花に声があったら?虫に歌があったら?
考えただけで恐ろしい。
花や虫はヒトに対してなんて言うんだろう...
まるで興味がないのか、感謝を述べられるのか、罵詈雑言を浴びせられるのか...
ヒトから見て可愛いものは愛でて醜いものは殺す
犬や猫は可愛いから愛でる。
ハムスターも、インコも可愛い。
学校に犬が入ってきたときはテンションが上がった。
蚊や蛾はうっとしいから殺す。
ゴキブリや蜘蛛なんか最悪。
部屋にゴキブリが出たときは、殺虫剤を振りまく。
同じ生物なのに、なんでこう態度が正反対なのか。
ゴキブリが死刑を受けるほどの罪をおかしたわけでもないし、
犬が可愛がられるほど良い行いをしたわけじゃないだろう。
人間って命を簡単に消し去ることができるほど偉い生物のかな。
可愛くて愛でたい存在かどうかは人間の目を通したときの感情にすぎない。
ゴキブリにだってべっぴんさんはいるんじゃないか?笑
減ったら増やして、増えたら減らす
カラスが増えたから殺します
猿が増えたから減らします
でもパンダは減ったから増やします
うーーん...ここまで自分でこの記事を書いてきて「マジで人間ってやべぇな」と思えてきてしまった。
なんでも思い通りやん。
子供の虐待、いじめ、女性のレイプ、話すことができる動物(ヒト)に対してはものすごくナイーブなのに、それ以外の動物にはまるで関心がないのな。
最後に
ここまでいろいろ書いてきたけど、この記事で伝えたいことって何もないんよね。
「ペットをもっと可愛がりましょう」でもないし
「ゴキブリも命なんだから殺さないで」でもない。
人間って勝手な生物だなぁ、という独り言です。
僕は一度生物を飼った経験から、そう考えてしまいます。