終末君に会えるなら、ぱらぱぱぱ

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会社を辞めた元理系大学院生ニートのぼやき

読んでても意味がわからん!下手な日本語の事例を挙げたらいっぱいでてきた

僕は工学部の大学院を修了しました。

大学院へ進学すると研究だけをゴリゴリやるのかと言われると、そうではありません。

研究の成果を他人に伝える必要があります。

どれだけいい研究をしても、伝わらなかったら意味がありません。

担当教授から口を酸っぱくして言われたことは「高校生でも理解できるように説明しなさい」でした。

その教えに従い僕は大学院時代、研究だけでなく「文章で伝える力」も培ってきました。

「この構成は論理的か?」

「この単語は適切か?」

「これは冗長な表現ではないか?」

一文一文、気を配りながら文章を書いてきました。

 

ぼくは現在、クラウドソーシングで仕事を受注しています。

その際「書いてある文章を理解できない・読みにくい」場合が多々あります。

僕は文章を書くプロではありません。

そんな僕でも、引っかかる点が多すぎるんです。

 

「相手に伝えること」にフォーカスしたときに、下手な文章の事例を紹介したいと思います。

なにか伝える文章を書く際の参考にしていただければ幸いです。

 

 

いきなり専門用語

専門用語をあたかも「あなたもご存知のアレ」みたいな感じで書かれることがある。

僕の常識不足だったら申し訳ないんだけど、調べてみるとやっぱりスグには理解できない単語なんですよね。

伝えるときには、平易な言葉で。

よく言われることです。

接続詞が不自然

「彼は一生懸命勉強しました、それでも時間を捻出して、試験に合格しました

こういうのめっちゃ多いですね。

接続詞ってリズムよく読むためにとても重要なんです。

「彼は一生懸命勉強しましたが、」

とこれば不合格したとか・結果が実らなかったことを想像しますよね。

接続詞がうまく機能していない文章は悪い意味で予想を裏切るんです。

特に「~~ですが、」という接続詞は文章に意味もなく書いてしまいがち。

論理が成り立っていない

接続詞が不自然な話に似た間違いが「論理が成り立っていない」ことです。

論理というのは「AだからB」というBである理由(A)をきちんと述べられている文章です。

「ぼくの職場は年配の人が多く、仕事への関心が薄い人ばかりです」

この文章はわかるようでわからんです。

それは「年配の人が多いこと(原因)」が「仕事への関心が薄い人ばかり(結果)」と因果関係がないからです。

「年配の人=仕事への関心がない」ということが一般常識であれば問題ないですが、そうではありません。

理解できない動詞

「ツールを回す」

「数字を立てる」

「全体像を詰める」

...言いたいことはなんとなくわかるけど、、といった感じです。

独自の動詞を使うのは勝手ですが、それを他人に伝えたときに共通理解ができないと、意思疎通できないですよね。

指示語が多すぎる

「あれ」「これ」「そのように」

言われてもわかりにくいことがあります。

指示する言葉が近くで使われていれば、指示語は重複を避けることができくどくない文章が書けて効果的です。

比較対象がわからない

基本的に「良い・悪い」「高い・安い」「早い・遅い」という言葉は何かと比較したときの評価です。

「この商品は良い!」だけ言うよりも「○○の商品に比べて、△△の点で良い!」と言う方がより具体的に理解できますよね。

「○○の方が大事」など比較対象もなく、言われても「何と比べて大事なの?」と疑問を抱くだけです。

結局何が言いたいの?

つらつらと長い文章を書いてはいるけど結局何が言いたいのかわからない...ぼくはどういうアクションを起こせばいいのかわからない..

「質問があります(質問に答えてください)」

「記事を作成してください」

「見積もりをお願いします」

など、明確にこれしてください、という言葉が一文あるだけで、それ以降の文章の読みやすさが全然違います。

質問に答えない...

ぼくが投げかけた質問に対して真っ直ぐに答えてくれないときは、もどかしさを感じてしまいます。

「~~、こうした方がいいですか?」

と聞けば、

「それに関しては、~~~」

と長々と説明したり、

質問の意図を先回りして

「こっちの方がいいですかね..??」

みたいな質問返しをしたり。

「こうした方がいいですか?」

の答えは「Yes」か「No」の2択なのに。

先にYes・Noを先に述べてくれるだけで、わかりやすくなります。

まとめ

 

今回は、僕が仕事を受注する身として経験した下手な日本語を紹介しました。

「下手」という言葉を使っている点で、クライアントさんをバカにしているみたいですが、そうではありません。

依頼者と受注者の関係は、飲食店でいえばお客さんと店員の関係です。

僕だって、依頼者側=お客さん側にまわれば下手な日本語を使うことがあります。

これはお金を払う立場・貰う立場の関係上しかたがない部分かと思います。

 

相手に伝えるために必要な能力は

「他者目線を持つこと」

だと思っています。

冒頭でも教授から「高校生でもわかるように」と教えられたのは高校生という他者の目線から考えろ、ということでもあります。

 

相手が気持ちよく対応できるように想像する。

言い換えれば思いやりですね。

人と人とが繋がることで仕事が生まれるから、この思いやりの心は意識していきたいものです。